「新型DIASOUL.AI」インタビュー座談会

「新型DIASOUL.AI」インタビュー座談会


インタビュー座談会


2017年8月17日 東京都渋谷区 
ぴあ試聴室にて「新型DIASOUL.AI」試聴の感想と座談会


参加者 土方久明 寺本浩平 滝谷奈織



H:土方久明   オーディオ業界大活躍のオーディオ評論家 オーディオは勿論ハイレゾ音楽の見識についてハイエンドオーディオ業界の中でもトップクラス。現在、
雑誌記事連載、イベント出演、コラム依頼多数等非常に多忙を究める新進気鋭オーディオ評論家 

T:寺本浩平   (株)DIASOUL 取締役 DIASOUL.AIを初めとする音響製品開発最高技術責任者 

N:滝谷奈織   新型DIASOUL.AIオフィシャル販売会社(株)Jjupiter0ゼロ代表取締役 (株)DIASOUL 元製品開発スタッフ
 
 

 前半=試聴後の感想
後半部=インタビュー座談会

  
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初試聴後のご感想  



H:結論から先に話すと、とても感銘を受けました。まずは開発された寺本さんに称賛という言葉を送りたいです。

  もちろん前モデルのiも良かったですけど、別物ですよ。本当に称賛です!ここまで良く頑張られましたね(笑)!凄いです!本当に感動しました!普通だと2、3曲聴いてすぐに喋り出しちゃうんですけどすみません。ずっと聞かせて貰っちゃった位です・・・。


オーディオ的な数値ですね、上下レンジとかSNとかの広さっていうのを当然持っているんですけど、ここまでの空間性をこの完成上まで出してくるっていうのは私はあまり経験したことがないです。これほどまで良い音って言うものに対してこだわりを持って追求して来られた事とエモーショナルな表現力でこの音を出して来られたというのはとても嬉しく思います!実際にこれほどの出音っていうのは何のために僕たちはオーディオをやってるのかっていうのを、一旦考えさせてくれますね。そしてそれをもう一度自問自答をさせてくれるかの様な素晴らしい再現力です!


スピーカーっていう再生装置から一音一音がここまで明瞭に出てくるのは、ちょっとまあ本当にほぼ聴いたことがないくらい出してきますよね。よくぞ本当にここまでやったなっていう想いです。そしてエネルギーが一気に立ち上がるまでのリアリティが異様に高いですね!!静寂感から音が上がって来てますが、そういう所の立ちの上がりの良さって言うのも大変良いですよね。本当によくぞここまでっていう思いです!DIASOUL さんが求めてる方向性が確実に音に出てると思いますし。結局「情報量を抑えた」「調整された」と言ってもそこを徹底的に磨き上げていくと、最終的にこう言った仕上がりになるということなんですね。実に「音楽の本質を掴み上げた」稀有なスピーカーだと思います。


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DIASOUL.AIについての対談

 

T:前モデルDIASOUL i と比較してどうですか? 


H:外観は初代モデルを踏襲していますが、ミッドレンジの振動板も代わったことをはじめとして細部の変更点を踏まえるとほとんどフルモデルチェンジに近いですね。そして何よりも音質が大きく向上したことを特筆したいです。今回は試聴ということを忘れてしまい、ずっと聞かせて貰いました。


僕は基本的にハイレゾ推しの人間なんですが、このスピーカーはハイレゾの良さである圧倒的な情報量を聞くことができます。オーディオ的な項目、例えば上下のレンジとかSNとかは当然持ってるんだけど、印象的なのはサウンドステージの表現、ここまでの空間は表現できないと思います。もちろん部屋の音響特性の良さなんかも影響があると思うのですが。


国産スピーカーで、ここまで突き抜けて物理特性を追求しているモデルは最近では数少ない。それこそ寺本さんがいたダイヤトーンが、そういう正攻法で良い音を作ろういう信念を感じたんですが、AIにはそれがあるのですね。ここはとっても嬉しく思います。


特に今回は、352.8kHz24bitのDXD音源を多く聴きました。DXDはDSDの編集過程で音質劣化を起こさないように開発されたフォーマットで、最近ハイレゾ音源の中でもこのようにレゾリューションが高い音源が出ているのですが、その表現力には感心しました。


N:光栄です。ハイフォーマット程、機械の限界が出やすいっていう事は以前から聞いていたんですけど、それを出し切ることをねらっています。


H: 具体的にはAIの3ブロックに分かれた非常に特徴的なデザインに目を引きますが、これは各帯域の共振がそれぞれ伝わらない、とても凝った構造なんですね。また、前述したとおり、左右スピーカーに広がるサウンドステージの立体感には感心しました。球面のツイーターブロックに物理特性に優れた36mmのユニットが4基搭載された「パワード球面波マルチトゥイーター方式」によって、圧倒されるようなサンドステージを聞くことができます。また音楽性も高い次元でバランスしている。


N:音楽性については一番気を付けてる所です!(笑)調節の上でも相当気を付けてる所ではあるんですけども、やっぱりAI(アイ)は分解能が高すぎるので、逆にどこまでもやってしまうと・・音楽的な良さっていうものが段々減少していく、ポイントっていうのがありましてね。


T:実は機械的に。AIはかなりその細かくいろんな調整が出来る様になっており。分解能についてはコントロールできるのですよ、ここを解像度方向に進めすぎると、もっとピントが合うんですが、そうすると今度個々の楽器がバラバラに聞こえて、掌握出来なくなっちゃう所までいっちゃうんです。そうすると、特性は良いんだけど面白くないと・・・・。その丁度良い按排の所をやってるんです。


N:音楽として俯瞰して楽しめるギリギリに、ほんとちょっとずつっていうチューニングが出来るスピーカーなんですね。


H:この辺りは第一線のスピーカー設計に携わる長年携わる方のノウハウが反映されています。コンセプト通りの音が出ていると思いますよ。スピーカー設計は本当にノウハウが要求される、シリコンチップ1つと回路だけで音が出るわけではないのだから。あんまり褒めすぎたくないのですが、全帯域に良いエネルギーをムラも無く出しています。あと、静寂感から一気に立ち上がるまでのリアリティが良好です。

(手元に)こういっぱい箇条書きでメモに書いたんですけど、正直自分もここまで書くとは思わなかった(笑)


H:あと、今日はブルーノートやプレステッジなどの往年のジャズもCDリッピングした音源で再生しましたが、グルーブ感があり感心しました。ジャズ再生で大切な低域、特にベースラインとドラムの表現が秀逸です。これは、対向配置した2機のウーファーをDSPと内臓パワーアンプで高精度に動作させる独自のウーファー部の効果が出ていますね。

オーディオ趣味をやるということは、ただの音楽好きよりもよりアーティストに近付けるチャンスがあるんです。自分の音楽を伝えたいのがアーティストであり、その心を、我々は汲み取るチャンスがある。これこそ、僕達の「特権」な訳ですよ。このスピーカーはその特権を強く感じさせてくれる。


T:そこがね~正に狙いの所なんですね。


T:私自身長い事オーディオをやっていますけども、それと同時に物凄く音楽ファンなんです。母がピアニストという生い立ちもあってですね、名演奏をどんどんどんどん追及していった経緯があって。「録音と演奏」だと演奏が良いものがよいという風に。どんどんいってしまうと、クラシックだとモノラル、下手するとSPの復刻版までいってしまうと。初期の頃までいってしまったり。

実は自分もウエスタンのような音、ああいう音も大好きなんです。でも本当の生の実在感というものも出したい。

結局オーディオっていうのは何なのかって考えた時に、結局膨大なコ ンテンツがあると。
でもそれでそのミュージシャンはそこに魂を込めて物凄い音楽の情熱なりエモーションとか、いろんな物をその込めてるんですね。

それを我々は聴いてリマインドして、そこで感動なりを得ると。
ところが再生装置が良くないと、その表面的な音符だとか長さとかリズムは判るものの、
まさに本当に一番美味しい、ミュージシャンがこれぞという出したい所こそが聴こえないことに。


H:うん、そうそう。


T:アーティストからすると生じゃないと分からないみたいな。

でも本当はコンテンツに入ってるはずだと。

で、オーディオっていうのはそこのアーティストの心を酌み取れるチャンスがあると。
正にそこの所がポイントですね。結局、いくら良い音として良かったとしても、そこが酌み取れなかったら何の意味もない。


H:音楽の話をすると寺本さんは熱くなる(笑)ただ、寺本さんのそんなバックボーンを聞くと、どうしてこのような音を出せたのか良く理解できます。

 

T:本当に出したい音は低音が高音とかじゃなくですね、「当たり前の音」があって、逆に言うと低音が、高音が、聴こえちゃう、そういうのがむしろ邪魔して聴こえなくなる来る事すらあるので。

そこの部分の「本当の生」、場合によっては「生以上」と私は言ってるんですけども。

そういったものを酌み取れる再生装置を作りたいと。
実を言うと私自身、生が良いかって言うとですね、生って結局ミュージシャンがやってるっていうのを「聴きに行くっていう行為」をするんですよ。私が目指してるのは逆に言うと、「本当にミュージシャンが寄り添ってくれる」位、来ると。


H:うんうん。


T:それ位の所を目指してる。そうするとミュージシャンとのコミュニケーションっていうのが下手すると生以上に出来るんじゃないかというのがイメージの中にあって、そういうところを意識して創った音です。


H:その方向性っていうのは間違ってないと思いますよ。


N:ありがとうございます。


H:フォーマットの良さっていうのをここまで出せるとなると、ハイレゾ再生を行う意義が分かりますよね。


N:うんうん


T:別の評論家の大家である先生がAIがヴォーカルに楽器にと化けてるねと、、非常に聴きいって下さっていて、解像度とか音場感云々の次元は通り越しちゃっててS/N感が半端なく、もうこれは世界最高峰だと。そういう言い方をして頂きました。


H:価格は決して安くないですが、今日聞かせて頂いた音は、国内トップメーカーで長年スピーカー開発を行ってきた開発者の技術的なバックボーンと、情熱によるアイディアが具現化した稀有なスピーカーだと思います。今回は褒めすぎてしまい少々恐縮しておりますが、そう感じたのは事実なので仕方ない。こんなスピーカーでどんどん音楽を聴きたい。


T:H光栄です。有難うございます!!

以上。


 インタビュー終了。

 

土方先生、お忙しいところ、ダイヤソウルの為に貴重なお時間をお裂き頂き心から有難うございました。又是非インタビューをさせて頂けますと幸いです。
スタッフ一同より